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江戸切子ガラスペンとは

MAROWの江戸切子ガラスペンは、繊細で優雅な文様をガラスに刻む伝統工芸「江戸切子」をまとった特別なガラスペンです。1本1本ハンドメイドでの制作、伝統工芸士による江戸切子のカットとデザイン、緻密なペン先の設計による書き心地。ガラスのさまざまな技術を掛け合わせた、唯一無二のガラスペンとなっております。

1本1本が手作りによる1点物のガラスペン

製造には、東京都江東区と墨田区にある3社の力を結集。ガラスには作り手にしか感じ取れない微妙な表情の違いがあり、各々の状態を見極めて作業する必要があります。昔ながらの分業で何人もの職人が手作業を積み重ねて完成するガラスペンは、量産品にはない微妙なゆらぎと柔らかさも宿しています。

研ぎ澄まされた技と経験による精緻で表情のある「菊繋ぎ文」

軸の一面には「菊繋ぎ文」が施されています。10 種類以上ある江戸切子の代表的な伝統文様のひとつで、細かなカットの交差が「不老長寿」を意味する菊の花の連なりに見える吉祥文様です。幾重にも直線を重ねることでガラスの屈折率が上がり、光を受けてキラキラ輝く様は息を呑むほどの美しさがあります。江戸切子ガラスペンに切子を施しているのは、東京・亀戸にある根本硝子工芸代表根本達也氏。江戸切子といえばこの世界では知らない人のいない、圧倒的な技術で作品を生み出す一流の工芸作家です。

緻密な設計の「ペン先」

先端に平らな面を作らず、なだらかな山型が全インク溝にシームレスになるよう研磨されており、かなり寝かせて書いても、非常になめらかな筆感を味わうことができます。軸とペン先の仕上げを担うのは、竹内製作所の竹内信夫代表。国内外のメーカーから依頼を受け、アイデアを含めた様々な要望に応え続けているガラス制作のスペシャリストです。

ガラスペンのデザイン

ガラスペンはセミオーダーでのご注文となっております。まずはガラスペンのデザインをお選びください。次に、「サイズ」「ペン先デザイン」「字幅」をお選びいただくことでお好みの1本をお作りすることができます。

表情豊かな、2種類のペン軸

全体をゆるくひねって
菊繋ぎ文をなめらかな曲線で愛でる、
「ひねり-HINERI-」

グリップ部をしっかりねじり、
軸の後半はストレートラインで
菊繋ぎ文を味わう、
「半ひねり-HINERI Half-」

ショートはプライベートに、 ロングは特別な日に

ショートサイズは全長約15cm、
普段使いにバランスのよい重さに。

ロングサイズは全長約18cm、
特別な調印式など、記念の一筆に
映える長さに仕上げております。

ペン先は2種類のデザイン、字幅も選択可能

ストレートとツイスト
2種類のデザインを用意。

字幅も中細字、太字を選択でき、
お好みの太さをお選びいただけます。

職人紹介

江戸切子ガラスペンの制作には、いずれも東京都江東地区に拠点を持つ3社の力を結集。軸のガラスを成型し、切子加工ができるよう研磨する工程を安中特殊硝子製作所が担当。江戸切子の工程を根本硝子工芸、ペン軸のひねりとペン先の成型溶着を竹内製作所が担っている。

江戸切子作家 根本 達也

東京・亀戸で活躍する「根本硝子工芸」。今回江戸切子の基本的な「菊繋ぎ文」を大胆で味のある表現で施していただきました。代表の根本達也氏は、卓越したカット技術、そして個性的な作品を生み出すことで「江戸切子界にこの人あり」とまで称される人物である。達也氏はより「自分にしかできないこと」を追及し、オリジナリティ溢れる作品を生み出すことに余念がない。父である根本幸雄氏は「東京マイスター」や「現代の名工」、さらには「黄綬褒章」を受章した江戸切子の名人。
〈藤巻百貨店様より一部引用〉

ガラスペン製作 竹内 信夫

世界的メーカーから依頼を受けアイデア含め様々な要望に応え続けて50年、今回ガラスペンの造形を引き受けてくださいました。ガラスペンの捻り(ひねり)の技は竹内製作所でなければ実現しませんでした。竹内製作所では、前述のような他業界向けの製品も依頼に応じて対応するほか、自社ブランド製品の開発にも着手しています。2022年1月、ブランド「clarto(クラルト)」をスタート。その第一弾として、ガラスペンを製作。美しいシルエットと良好な書き味が特色です。